「いま起きた」
「ああ、疲れてるな」
「社会的入院と成年後見人、なんだかピント外れな気がしてきた」
「安易に決めることではないな」
「自由度はまだ維持できそうだ」
「ベネフィットとコストとリスクの計算。微妙だぞ」
「いま、丸裸になるのは不利なような、ラストチャンスのような」
「叔父、訪問看護師、代表理事、ケースワーカー、みな好きなことを言う。惑わされるなだ」
「そうだな。それにタイミングも問題だ」
「もっと冷静になれ。大局を見ろ。精査しろ」
「ああ、ロバート三部作を出版したい」
「PDFを作れ。ブログを作れ」
「仕掛り覚悟で成年後見人に向かうか。社会的入院は意味ないな」
「あの叔父が補助人じゃ、嫌だろ」
「確かにな」
「凌げ。凌げるだけ凌げ。社会的入院は最終手段だぞ。安易に使うな」
「わかった冷静に考えるよ」
「もう一度寝ろ。まだ深夜だ」
「わかりました、隊長」
「よし」
「中島様、心臓センターに行ってきました」
「そうみたいだな。カテーテルもアブレーションも必要なしだな」
「はい。そうです」
「まあ、これで安心してH病院に戻れるな」
「はい。そうします」
「お金は使い過ぎるな。基本、節約だぞ」
「わかりました」
「まあ、あと一息だ」
「イベントが続きますね」
「何とかなる。俺が言うのだから間違いない」
「信じますよ。従いますよ。あああ、ブログ休止がどうだったか」
「後悔するな。気軽に行け」
「はい」
「中島様、お元気ですか」
「ああ、元気だが退屈していた」
「いろいろ問題が並列に存在していまして」
「お前、コンサルタントだろ。自分で解決しろ」
「ああ。そうでしたね。そうですよね」
「それより、女の話だ」
「はい。まあ。いろいろ話がありますね」
「女はどうでも良い。再度の金欠に注意だ」
「実はまだ金欠なんですね」
「そうだ。早めの注射だ」
「ですよね」
「まあ、頑張って乗り切れ。良い話があれば報告しろ」
「わかりました。隊長」
「隊長はいいな。これからもそう呼べ」
「はい。隊長」
「ワハハハハ」