「いよいよ苦しくなりました」
「そのようだな」
「どうすれば、良いのでしょう」
「自分の胸に聞け。瞑想しろ」
「瞑想ですか」
「瞑想だ」
「大ピンチですよね」
「大・大・大ピンチだろう」
「瞑想ですか」
「そうだ、瞑想して、眠前薬飲んで、寝ろ」
「わかりました。そうします」
「道は開けるよ」
「そう信じます」
「ここは神聖な対話の場だ。俗にならないように」
「はい」
「じゃあ、俺はもう寝る。またな。
「疲れました」
「休め」
「それだけですか」
「休め」
「はい」
「久しぶりに流れを感じます」
「油断するな。慎重に、抑えてだぞ」
「分かりました」
「お前に幸があると、俺の霊の階級が上がる」
「今、何段ですか?」
「ああ、四段だ。五段は確実だわ」
「十段が最高なのですね」
「俺たちには見えない世界だ」
「私は今、幸せです」
「俺もだ」
「今日はゆっくり眠れそうです」
「ワイパックスを忘れるな。10時半だな」
「分かりました」
「じゃあな」