「お前さん、今月、初だよ」
「悪い。気分にならなくて」
「まあ、霊界通信なんて、やらない方がマトモだな」
「怒らないでくれ」
「良いよ。気にするな」
「修羅場かもしれない」
「そうだな」
「退路は無いよね」
「無いね」
「これが、どん底か?」
「健康がある。まだ歩ける。精神も回復する」
「さっぱりだ」
「だから、酒に逃げろ。安上がりだよ」
「わかったよ、バッカス中島様」
「やっと分かったか。また来いよ」
「はい」
「久しぶりになって悪い」
「本当だ。守護霊をほったらかしにするとは良い根性だ」
「ああ、超無気力なんだ」
「一人暮らしの終焉と、再度の経済破綻だな」
「最悪だよ。救護寮に入れだとさ」
「まあ、そう簡単には行かんな」
「どうすれば良い」
「手遅れだ」
「そんな」
「まあ、酒に逃げるしか精神が持たないだろ」
「節約は無理か」
「まあ、無理だな」
「完全に破綻だな」
「そうだな」
「酒に逃げる日々か」
「そうだな」
「霊界通信の意味って何だったんだ」
「お前、以前より状態が良くなってるぞ」
「そうかもしれない」
「無理をするな。夢を見るな。這いつくばれ」
「そうすれば、どうなる」
「状態が良くなれば、精神障害は消える」
「ああ、発狂はもうこりごりだ」
「霊界は遠いな」
「まだ、現世で苦しむのか」
「それが相場だ。耐えろ」
「わかったよ」
<独白>
もっぱら酒に逃げている。金欠なのにだ。どうするつもりだ。今日も鳥貴族だ。昼は。地震が怖かった。朝は。早かった。狂ってるね。本当に。霊界通信、久しぶりだな。危機かも。なに、デートサークルの話を書けって。つまらんよ。大学生と居酒屋行ったり、カラオケ行ったりだ。もう、20年前の話だ。発病後、初診前。躁状態だった。いかれてたね。今も同じか。もう、早く霊界に行きたいよ。ガッツだぜ。意味不明だ。いかれてるね。そうだね。いかれてるね。muragonだもの。