「俺、霊界に行きたくなった」
「死にたいということか?」
「そうだ」
「お前には自殺は無理だ」
「そうか」
「事故死だな」
「どうすればいい」
「さあな」
「さあな?」
「怒るな。霊は万能じゃない」
「とにかく現世に疲れた」
「疲れたら休め」
「酒はいいのか?」
「あまり良くない」
「我慢できない」
「発狂するより良い」
「結局、我慢できないんだ」
「復活は慎重に」
「もう、どうでもよくなった」
「もったいない。12日連続で仕事をしたのに」
「まあ、出版企画書は通すよ」
「疲れてるな。今日のピザは正解だ」
「ああ、美味しかった」
「死にたいか?」
「生きたい」
「軽いな」
「そうだな」
「区役所で猫パンチ喰らった」
「軽い区役所だな」
「睡眠がぐちゃぐちゃになった」
「酒が悪い」
「酒を勧めたのは、お前じゃないか」
「状況が違う」
「俺の目標は何だい」
「出版だろ」
「書き直しだな」
「そうだな」
「それより5万5千円だ」
「エージェント料か」
「そうだ」
「何とかなるよ」
「生活はどうなる」
「コロナだからな」
「長引くな」
「B型と地活で、週3だな」
「わかった。まともなリズムに戻すよ」
「ちょっとだけがんばれ」
「はい」
「将棋でレートを200落とした」
「馬鹿になったんだな」
「やっぱりそうか。ブログもつまらない」
「もう、死ね」
「おいおい」
「まじだあよ」
「後は焼肉を食べるだけか」
「いや、まんすじをなめろ」
「おいおい」
「まじだよ」
「非常事態だからな」
「はやく霊界に来い」
「考えておく」
「出版か」
「ああ、それは終わらせないとな」
「論客は疲れるぜ」
「ああ、槍投げで行くよ」
「そうしな」