悩ましいアルコール問題に結論を出せ
俺はアルコール依存症と診断され、シアナマイドという抗酒剤を処方されている。 シアナマイドを飲んでアルコールを入れると呼吸困難になることは、経験から知っている。死亡例もある危険な薬なのだ。 従って、シアナマイドは処方されても飲まない。あくまで意思で断酒しようと思った。しかし、断酒すると意識がおかしく... 続きをみる
犬人格は評判が悪い
「言いにくいんでうが、犬人格は評判が悪いです」 「そんなもんだろうな」 「もう、諦めようかと」 「そうだな、どうでも良いよ」 「そんな軽い話だったんですか?」 「いや、真面目な話だったよ」 「そうでうよね。でも一般世界では無理みたいです」 「解離性障害をどう見るかだな」 「主治医とは、その辺の話に... 続きをみる
人格交替
「中島様、俺は犬になるのかい」 「それがお前の発狂の最終形だな」 「不可避か」 「不可避だ。ただ、プロセスは選べる」 「解離で犬人格になって、社会生活が出来るか」 「犬人格次第だ」 「どうすれば良い」 「まず、2重人格になれ」 「は?」 「そして、その間に犬人格を教育しろ」 「どれくらいかかる」 ... 続きをみる
自我問題
「中島様、旧人格が、いきなり鬱になりました」 「みたいだな」 「そもそも、昔の自我に交替したのでしょうか」 「昔の自我か。記憶も曖昧だろ」 「そう言われると」 「しかしな、浮かれていた自我には、お引き取り願えたんだ。新しいパーソナリティを築くんだな」 「貧困には耐えろと」 「そういうことだな」 「... 続きをみる
自我の交替
「おい、突然に過去の正常な自我が出てきたよ」 「良い兆しだ。大切にしろ」 「なんだか怖いよ」 「昔の優秀な自我だ、安心しろ」 「そうなんだ、こいつは何でいなくなったんだ」 「あの、単身赴任事件だよ。あの前からお前は浮かれていた」 「そうか。22年前の自我か。頑張っていたな」 「本当の自分と言い換え... 続きをみる
発狂論
「中島様、俺発狂しちまったよ」 「みたいだな。狂月日誌は良く書けている」 「妄想のメカニズムも分かったんだ」 「それを、どこに、どう書くか、か」 「そうなんだ、別館か、秘密基地か、狂月日誌か」 「別館だな」 「そうか。どう書くか考えるよ」 「受け入れがたい現実が妄想を作り出す」 「そうなんだ」 「... 続きをみる